コラム記事

マレーシアが会社設立や起業によるビジネスで拠点化におすすめな5つの理由

東南アジアの先進国の一つであるマレーシア。この国にはチャンスを求めて多くの国から企業や起業家が集まるという一面もあります。日本からの進出や投資も毎年実施されており、今後もこの流れは続くでしょう。私は駐在員としてマレーシア市場への参入をスタートさせ、その後起業の道を選びました。

マレーシアではまだ4年しか事業を展開しておりませんが、改めてこの国は海外ビジネスに挑戦する上で最適な国の一つであると確信しています。今回のコラム記事では、マレーシアが会社設立や起業によるビジネスで拠点化におすすめな5つの理由を自身の体験を元に解説します。

家族にとっても住みやすい国

マレーシアのクアラルンプールにて4年間生活していますが、今では日本より生活がし易いので快適に過ごすことができています。その理由としてまず挙げられるのが気候。年中30℃前後の気温を維持し、早朝や日没後、雨が降った日などは半袖では寒い時もあります。常夏の国なので湿度も高いと思われがちですが、日本の夏のように屋外に出ると肌がベトベトするという日は日差しの強い日のみで大半の日は快適です。

またお子様をお持ちの家庭にとっても住みやすい面が多いのもマレーシアの特徴です。日本人学校は小学校から中学校まで通学することは可能ですし、クアラルンプール周辺には多くのインターナショナルスクールがあり、日本人家庭でもお子様を通わせる家庭も多いです。

医療面もマレーシアは東南アジアでも高レベルで有名な国です。東南アジア周辺国に駐在している日本人が定期的にわざわざマレーシアの病院で健康検査を受けるという話も聞いたことがあるほど。日系クリニックもモントキアラという駐在員街にはありますし、ローカルの大手病院であれば日本人通訳も常駐しているので通院や入院、手術そして出産も問題なく対応可能です。

周辺諸国へのアクセスが良い

実はこの周辺国へのアクセスの良さは非常に重要で、私がマレーシアを拠点に選択した一つの理由でもあります。シンガポールまではクアラルンプール国際空港やスバン国際空港から1時間のフライトで到着しますし、高速バスや自走であれば最短5時間で入国可能という好立地。

また、マレーシアではエアアジアを始めとするLCC路線が充実しており、タイやインドネシア、そしてベトナムの主要都市へは2-3時間のフライト圏内且つ比較的リーズナブル(往復2-3万円)で渡航も可能。

またマイナス1時間という時差も事業をする上で負担が少ないというメリットは外せません。ちなみにシンガポールとマレーシアは日本に対してマイナス1時間の時差ですが、タイは日本と経度がほぼ同じにもかかわらず、時差はマイナス2時間という点には注意が必要です。

英語でビジネス展開が可能

マレーシアの公用語はマレー語になります。しかしながら、セランゴールやクアラルンプールをはじめとする主要都市の住民の大半は英語を流暢に扱います。特に日本から訪馬する日本人の大半はクアラルンプール周辺での事業展開を検討されている方が圧倒的に多いかと思いますが、会社設立や事業運営はほぼ全て英語で対応可能なので安心ください。

会社設立や銀行口座開設、ECオンラインサイト開設や確定申告など、ほぼ全ての書類は英語のフォーマットがあるのでマレー語がわからない方でも問題なく経営することが可能です。

しかしながら、ここマレーシアではマレー語が公用語なのでマレーシア人はマレー語を話します。当地に住む外国人としてマレー語の習得に努めるという姿勢は現地の方に受け入れてもらうためにも大事な取り組みだと思います。

簡単な挨拶やコミュニケーションからでも十二分に喜ばれますので、是非渡航が決まりましたらオンラインクラスや語学本で習得されることをおすすめします。

私は渡航後2年目に4ヶ月間週3回のマレー語オンラインレッスンを受講しました。簡単な挨拶から数字の数え方、日常会話であれば問題なく操ることができます。マレー語を街中や自社メディアで積極的に活用する中で、特にマレーコミュニティーに受け入れられたと実感しております。その中でビジネスのチャンスも獲得することができました。

維持コストが相対的に安価

マレーシアでの生活と事業維持コストは周辺諸国と比較しても相対的に安価であるのは間違いありません。マレーシアからタイへスライド駐在した知人から「クアラルンプールの生活コストのほうが圧倒的に安かった」と話を聞いたこともあります。

クアラルンプールのモントキアラは日本人を始めとする駐在員の生活拠点として有名な街です。コンドミニアムの家賃相場(3LDK)は、一般的に言うとRM4,000-5,000(12-15万円)/月で東京などの首都圏の価格相場と比較すると安価であると言えます。ちなみに駐車場、スイミングプール、ジムそして24Hのセキュリティーガード付きという付加価値が込みな点を考えてもお得感が大きいですね。

事業の維持コストに関しても同様に相対的に安価であると感じています。私自身、語学面で何も心配がないので企業運営に関するインフラ、例えばカンパニーセクレタリーや税理士事務所は全てローカル企業に委託しています。

オフィスに関しては、マレーシアでも日本と同様にバーチャルオフィスでの登記やシェアオフィスの利用も可能なので、立地や部屋のサイズ次第でコスト管理も容易になります。私自身はバーチャルオフィスにて登記、そしてWFHをベースにしているので法人住所の維持費は年間1万円程というコスト感で運営しています。

会社設立が容易

マレーシアでの会社設立は驚くほど容易でありました。
カンパニーセクレタリーの事務所で会社設立の手続きを開始し、銀行での法人口座開設完了まで約1ヶ月のスピード感であったと記憶しています。会社設立に関するやり取りや書類は全て英語で完結できる点もマレーシアでの会社設立のメリットだと思います。

実はマレーシアでは誰でも法人を設立することが可能であるのをご存知でしょうか?現地での就労を伴う場合は数千万円以上の資本金が必要ですが、現地のローカル社員に運営を依頼する場合は資本金の縛りがありません。

一点注意しなければならない点は、ローカル人員を自社の役員として登記することが銀行口座を開設する上で重要になります。

我々日本人は当地では外国人。何かトラブルがあって日本に帰国されてしまっては追いかけることができません。銀行側のリスク管理の一環で、外資系企業の口座開設ではローカル役員の在籍チェックが厳しいのでお気をつけください。

まとめ

今回のコラム記事では、マレーシアが会社設立や起業によるビジネスで拠点化におすすめな5つの理由について開設しました。

魅力的なマーケットであっても生活インフラや規制が厳しい環境化での事業展開はリスクがつきものですが、マレーシアは日本人にとっても生活しやすく且つ事業運営の障壁も限りなく低い魅力的な国と言えるでしょう。

家族で移住を検討されている方はまず旅行で現地視察されることをおすすめします。我が家もマレーシア進出を決める半年前に家族でクアラルンプールに1週間滞在し、特に生活基盤中心の見学(スーパーマーケット、住居や学校訪問)を優先して回ったことを記憶しています。

あなたのマレーシア市場参入がご本人だけではなく家族の方にとっても素晴らしいものになることを願っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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