コラム記事

マレーシア↔日本へ荷物を送る際の送料を徹底比較

マレーシアのお土産やギフトを日本の友人や家族に送りたいと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本→マレーシアは郵便局から簡単に配送手配できますが、ここマレーシア→日本だとある程度下調べしないと法外な送料がかかることもあります。

ということで、まずはマレーシアから日本に荷物を送る際の送料について解説します。

今回は、クアラルンプール(50470)から東京都千代田区(100-0000)まで、重量2kg、靴箱サイズ(35×25×15)の荷物を送るということを想定し、代表的な配送会社3社の送料や特徴などをまとめました。

POS Malaysia

まずはマレーシアの郵便局POS(ポス)。日本の郵便局と同じく、国内外の郵便物を取り扱っています。サービスの種類は、以下の通りです。

Express国際スピード郵便(EMS)1kgまでの書類、30kgまでの商品を200カ国以上に配達する国際スピード郵便。オンライン追跡と配達証明サービス付き。
AsiaXpress国際スピード郵便世界200カ国以上へ、非危険物、液体物、特殊取扱貨物などの郵便物、小包、などを特別な取り扱いで送れるサービス。オンライン追跡と配達証明サービス付き。
Economy通常の国際小包(航空便、船便)30kgまでの商品を200カ国以上に配達する国際小包。航空便もしくは船便で、EMSより安いお得なサービス。オンライン追跡と配達証明サービス付き。
Prepaid書類、500gまでの小物・軽量物書類、500gまでの小物・軽量物を海外へ航空便で送れるサービス。XS,S,Mサイズの元払い封筒に梱包をする。追跡と配達証明サービスはなし。


日本の郵便局でいう、EMS、国際小包、小形包装物と同じようなサービスです。AsiaXpressはコロナ禍でEMSが一時停止していたときにできたサービスで、独自の方法で荷物を送ることができます。

クアラルンプール(50470)から東京都千代田区(100-0000)まで2kgの荷物を送る場合の利用できるサービス、所要日数、送料は以下の通り。

Express Mail Service (EMS)2-4日RM 244.50
International Air Parcel
(通常の国際小包 航空便)
6-14日RM 196.80
International Surface Parcel
(通常の国際小包 船便)
5-14週間RM 133.00
AsiaXpress3-5日RM 427.50

POSを利用してマレーシアから日本はじめ海外へ荷物を送る際には、公式サイトで事前に大まかな送料を計算できます。
公式サイト:https://www.pos.com.my/send/ratecalculator

EMSは早ければ2日で到着する一方で、International Surface Parcelは数カ月からと、所要時間は大きく異なります。スピードにこだわらないのであれば、International Air Parcelがおすすめです。

どの送り方でも追跡・配達証明のサービスの有無や保険の対象などの条件は同じなので、送料の予算や到着日などを考慮して最適な送付方法を選ぶのが良いでしょう。

なお、送り先がマレーシアとの距離が近い順に1~8のZONEに分かれていて、ZONEの数字と荷物の重さによって送料が決まります。

DHL

DHLは民間企業が提供する国際配送サービスです。料金は郵便局の国際郵便よりも高めですが、速達で確実に荷物を日本へ届けることができるため、重要書類などを送る場合は特におすすめです。

公式サイトにて配送先と配送元それぞれの国名、都市名、郵便番号、送る荷物の重さを入力すると送料を確認できます。
公式サイト:https://www.dhl.com/my-en/home/get-a-quote.html

クアラルンプール(50470)から東京都千代田区(100-0000)まで、重量2kg靴箱程度の大きさ(35×25×15)の荷物の送料は、RM 451.10(約14,223円)でした。




当日の4:30PMまでに予約をすると即日集荷してもらうことができ、例えば3月1日に予約をすれば遅くとも3月5日には届くとのこと。POSと比較すると少々高いですが、確実性やスピードを求めるのであればおすすめです。

FedEX

FedExは国際総合貨物輸送会社で、荷物の重さとサイズによって送料が変動します。FedExの公式ウェブサイトでは、送り先と送り元の国名、都市名、郵便番号、そして荷物の重さを入力すると集荷可能日と配達予定日、送料が表示されます。

例えば、2024年3月1日にクアラルンプール(郵便番号:50470)から東京都千代田区(郵便番号:100-0000)まで、重量2kgで靴箱の大きさ(35×25×15)の荷物を送る場合、集荷可能日と配達予定日は次のようになります。

希望出荷日到着日配達予定時刻送料FedEx Pak利用
3月1日3月4日18:00
FedEx International Priority®
RM 417.05RM 223.39
3月1日3月4日22:00FedEx International Connect PlusRM 668.39RM 484.80
3月1日3月5日18:00FedEx International Economy®RM 409.51RM 328.18
3月2日3月5日18:00FedEx International Priority®RM 417.05RM 223.39
3月2日3月6日18:00FedEx International Economy®RM 409.51RM 328.18
3月2日3月7日22:00FedEx International Connect PlusRM 668.39RM 484.80

他社との比較のために重量を設定しましたが、2kg程度の荷物を送る場合は、FedEx Pakを利用した方がおトクですね。選択する日程によってはPOSのEMSやDHLより高くなりますが、基本的にはDHLより安めの料金設定です。

荷物の集荷日と配達予定日の選択肢が複数ある点が嬉しいポイントです。

FedExのサービスも複数あります。上記の荷物の場合、 FedEx International Priority-フェデックス・インターナショナル・プライオリティ(世界中で220を超える国と地域に、当該日の最終配送時間までの配送が提供される)が便利ですが、検索結果には現在使用可能なサービスが表示されるので、ご自身の目的に合ったものを選んでください。

また、デフォルトでは補償がついていないのでご自身で確認して必要に応じて補償を申し込むようにしましょう。

MAIL BOXES ETC

MAIL BOXES ETC(MBE)は、配送会社というよりは、印刷やメールボックス、配送や梱包などのビジネスコンビニの機能をもつアメリカの企業で、フランチャイズチェーンを展開しています。

マレーシアのショッピングモール内でも見かけることが多く、荷物を店舗に持っていくと、POSやDHL、FedExなどの主要な配送会社の中からベストな発送方法を提案してくれる便利なお店です。

梱包資材も購入することができるので、送りたい物品だけを持っていってもOK。ただし店舗によって取り扱いの範囲が異なるので注意しましょう。中にはDHLのシステムしか取り扱っていないなどの店舗もありますので、事前に利用する店舗に確認しておくのがおすすめです。

日本からマレーシアへ荷物を送る際の送料は?

続いては日本の郵便局、ヤマト運輸、佐川急便からマレーシアへ荷物を送る際の送料についてご紹介します。

郵便局

まずは郵便局から。郵便局が提供する、日本からマレーシアへ荷物を送る際に利用できる主なサービスは以下の4つです。(※SAL便は現在停止中)

サービス名到着時間特徴料金
EMS(国際スピード郵便)2~4日1番迅速に到着するオプション。国際郵便の中で最優先に取り扱われて、2~4日程度で到着します。荷物の追跡や保証が付いていて、とにかく早く届けたいという場合には適していますが、料金は他のオプションよりも高めです。
国際小包(航空)3~6日航空便での配送で、3~6日程度で到着するEMSの次に早く届くオプション。追跡や保証がつきで、料金はEMSよりも安価です。
国際小包(船便)7~30日最も安価なオプション。大きな荷物を送る場合に適しています。配送までの日数は他の方法よりも長くかかりますが、その分料金も安くなっています。追跡や補償もついています
小形包装物(航空)最大重量2kgまでの小型の商品をコンパクトに、かつ手頃な価格で送ることができる便利なオプションです。航空便と船便があります。追跡や補償はありません。
国際小包(SAL)
※現在停止中
日本国内と到着国内では船便として扱われ、到着までの日数は通常の航空便は両国間は航空輸送することで、安価な料金で荷物を送ることができるオプションです。


配送先地域が第一地帯から第五地帯までに分けられていて、それぞれのサービスによって送料が設定されています。マレーシアは中国・韓国・台湾を除くアジアの第二地帯に含まれています。

料金表はこちら

東京からマレーシア(第二地帯)へ2kgの荷物を送る際の送料は以下の通りです。

サービス所要日数送料
EMS(国際スピード郵便)4日4,550円
国際小包(航空)7日3,700円
国際小包(船便)2カ月前後3,100円
小形包装物(航空)2,660円
小形包装物(船便)2,200円

EMSは1番料金が高いですが、早く届けたいものがある場合におすすめのオプションです。そこまで急ぎではないなら国際小包がおすすめ。追跡サービスや保証もつくので安心です。

安価で手軽に送ることができる小形包装物は便利ですが、追跡ができないことや記録扱いされないのが不安な点でもあります。記録が必要な場合は、書留・受取通知のオプションサービスを利用するのが良いでしょう。

ヤマト運輸

日本人におなじみのヤマト運輸でも、国際宅急便サービスを提供しています。ヤマト運輸の国際宅急便は、配送先が4つのゾーンに分類されていて、マレーシアはゾーン1に設定されています。郵便局や他配送会社と同様、料金や到着までの日数は荷物の重さやサイズによって異なります。

マレーシアを含むゾーン1のエリアに2kg(60cm以内)の荷物を送る場合は、
送料が2,750円、所要日数は7~9日
です。

ヤマト運輸公式ページはこちら

EMSより時間はかかりますが、郵便局の国際小包と比較すると安価です。さらに、ヤマト運輸の国際宅急便は追跡が可能なうえ最大20万円までの補償が付いてるため、安心して荷物を送れます。

ただし、送り状に品物の価格が明記されていない場合の補償は1kgあたり22SDRですのでご注意ください。

佐川急便

佐川急便も「飛脚国際宅配便」という名称で国際宅配便サービスを行っています。

配送先はAからHの8地帯に分かれていて、マレーシアやタイ、インドネシアなどの東南アジ
アはCに分類されています。

送料一覧はこちら

マレーシアへ2kgの荷物を送る場合の送料は6,600円と、郵便局やヤマト運輸と比較して高め。目安の日数などは提示されていません。

ただし、重さに比較し容積の大きな貨物の場合は、貨物の容積を5000cm3あたり1Kgとして換算した重量をもとに送料が算出されます。

容積重量は、縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5000(cm3/Kg)で計算されるので、上記の表に記載されている送料とは異なることがある点に注意しましょう。

まとめ:目的にあった送り方を選ぼう


今回は、知っておくと便利なマレーシア・日本からの荷物発送についてご紹介しました。

どの配送サービスも似ているようで少しずつ異なります。何を送るか、いつまでに送りたいか、送料の予算はいくらかなど、利用する目的や条件なども異なるため一概にどれがおすすめのサービスであるとは言い切れませんが、個人的な所感としては送料と所要日数のバランスを考えるとEMSが1番使いやすいと感じています。

また、送り先と送り元それぞれの国名、都市名、郵便番号、そして送りたい荷物の重さを入力すると今利用できる配送会社、荷物が届くまでの推定所要時間と送料が表示される、という便利なサイトもあります。

各社の送料や特徴などをチェックして、ご自身の目的に合った方法で国際郵便を活用してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※2024年3月1日のレート:RM1=31.53 円で計算しています。

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